畝作りはヘッジトリマーが便利

不耕起栽培での草刈りの基本は草を抜かない。根っこを残す。
勿論その後耕しもしません。
通常はすぐ脇にある作物を傷めない為に鎌で注意深く草を掴んで根元から切ります。
これは作物の植え付けの時にも共通した考えですが、直近の作物が終わり草が生い茂っていいるところでこれをやるのはかなり大変です。

畝作りは植え付けの1週間程度前にこの作業を行い、土中の微生物を落ち着かせる必要があるので、他の作業に追われる中、畝作りはかなり大変な作業部類に入ります。

そこで活躍し始めたのが、バッテリー式ポールヘッジトリマー。(ハスクバーナ520iHE3)

2m弱のポールの先に植木刈り込み用のバリカンがついているものです。
この機械、本来は植木刈り込みに使用しますが、私どもはもっぱら草刈りに使用しています。
谷戸の中の保全作業を行う際に、刈払機で地際から刈るのではなく、少し草丈を残して環境負荷を減らした作業を行っていますが、この作業にこのポール式ヘッジトリマーはとても便利です。
まぁ、利用目的が違うので態勢的に多少無理がありますが、そこはそれ、色々工夫して身体にも優しく…しています。

この方法は、そう、不耕起栽培の草刈りに通じるものがありますよね。
そこで、細かい作業とはならない畝作りに利用している次第です。
ほぼほぼ地面につけた感じで、草を根元から刈って行きます。

やはり機械は早いです。
そして、土をかき回さずに根元から切れるのはとても有りがたいです。
勿論バッテリー式なので、ガソリンを使わずに済みますし、なにより騒音・振動が軽減されるのも良いです。


実は、先日行われたジャパン・ツリークライミング・チャンピオンシップ(JTCC2022)の会場でハスクバーナの営業さんに刈払機のポール医ヘッジトリマーつけたの造って欲しいんですが。」と営業かけたら「むりですねぇ」とあっさり断られちゃいました。
まぁ。こんな使い方するのはほとんどいませんからね。(笑
でも、「刈払機のヘッド部分を交換すればいいんじゃぁないですか。」とヒントもくださったので、そのうち試したいと思います!

因みに、ポール式ヘッジトリマーでの保全管理的草刈りは、藤沢茅ヶ崎の保全管理メンバーで流行っています。といいますか、私の保全作業をみて真似していただいています。
5cmや15cm刈り残すという芸当は刈払機は不得意ですが、このポール式ヘッジトリマーなら確実に行えるからです。
15cm残せれば、その環境にいた生きものたちの多くがまたその場で暮らしていけます。
表土を日にさらすことがないので土中微生物への影響も大きく抑えられます。

こんな素晴らしい機械をもっともっと保全活動の現場で使ってみて欲しいと思います!

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